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公益財団法人とちぎ未来づくり財団
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第42回栃木県少年の主張発表県大会 実施状況

開催日 令和元年9月21日(土)
会 場 宇都宮市文化会館 小ホール
  〇開   会   式 13:00
〇発       表 13:20~
宇都宮少年少女合唱団
 ミニコンサート
15:10~
〇表   彰   式 16:00~
〇閉       会 16:30

 今年の「第42回栃木県少年の主張発表大会」には15,549名の中学生から応募があり、県内8地区の地区大会では164名が発表して、地区大会で選ばれた代表者16名が県大会で発表しました。結果は以下のとおりです。なお、県大会の司会は宇都宮市立国本中学校3年の、亀山環さん、伊藤智則さん、福田眞歩さんが務めました。

県大会発表者・審査結果
中学校学年 氏 名 題 名
最優秀賞 下野市立南河内第二中学校3年 星 優莉香 姉が教えてくれたこと
優秀賞
(発表順)
真岡市立久下田中学校3年 小倉 心優 自分らしく生きる
日光市立東原中学校3年 池田 美波 今の自分に自信を
大田原市立大田原中学校3年 大金 飛翔 ふるさとに誇りを持て
奨励賞
(発表順)
大田原市立金田北中学校3年 園部 陽香 子供らしさを守りたい
鹿沼市立東中学校3年 新タ 綾香 母が教えてくれたこと
佐野市立城東中学校3年 篠田 歩実 私の使命
塩谷町立塩谷中学校3年 斎藤 優菜 多様な価値観を受け入れよう
宇都宮市立陽南中学校3年 六本木叶愛 百五十九分の言葉
宇都宮市立陽北中学校3年 安部 葵優 万能言語
宇都宮市立清原中学校3年 島田 高聖 「介護と人の尊さ」
那珂川町立馬頭中学校3年 檜山 明里 「ヘアドネーション」を知って
國學院大學栃木中学校3年 伊藤 媛香 いまこそ「平和」を考える
益子町立七井中学校3年 藤澤 幸大 未来の農業と自分
佐野市立赤見中学校3年 福冨 莉央 大好きな野球で
小山市立小山中学校3年 荒巻  司 「人のためになる介護」
県大会の様子
集合写真

開会式

司会
伊藤智則さん、福田眞歩さん、亀山環さん
宇都宮市立国本中学校

宇都宮少年少女合唱団

審査結果発表・講評

最優秀賞
星 優莉香さん
下野市立南河内第二中学校

優秀賞
小倉 心優さん
真岡市立久下田中学校

優秀賞
池田 美波さん
日光市立東原中学校

優秀賞
大金 飛翔さん
大田原市立大田原中学校

最優秀賞

姉が教えてくれたこと
下野市立南河内第二中学校3年 星 優莉香さん

 皆さんには、兄弟はいますか。私には、八歳年上の姉がいます。彼女は、笑顔の素敵な優しい人です。でも、その笑顔
の裏で、私たちには想像もできない、過酷な人生を生きています。
 私の姉は、膠原病という病気を抱えています。姉は、四歳のときに、四十二度の高熱に襲われました。熱は四十日間続
き、そのうち、姉の手足は動かなくなりました。姉は、四歳という若さで、膠原病とともに生きる人生を突きつけられた
のです。
 姉は、身体障害者です。手足は自由に動かせないので、車椅子で生活しています。視力も弱いので、これを補うために
人工レンズを入れています。それから、服用する薬の副作用で、身長は百五センチしかありません。骨ももろくなってし
まいます。薬には抵抗力を抑える効果があるので、姉の体は感染症にかかりやすくなっています。発達障害ももっており、
苦手なこともたくさんあります。たくさんの生きにくさを抱えながらも、姉は毎日笑顔で生活しています。
 姉の話をすると、同級生や他のおうちの方から「かわいそう」と言われることがあります。確かに、彼女はたくさんの
生きにくさを抱えています。「かわいそう」と言われるのも、無理はありません。でも私は、この「かわいそう」に違和
感をもっています。「かわいそう」という言葉の奥には、自分の方が優れている、自分の方が豊かである、というような、
人と人とを比べる意識があるように思うからです。
 私は、姉との暮らしを通して、姉が強く生きていて、生きることを素晴らしいと感じていることを知っています。姉は、
「かわいそう」な人ではありません。どんな困難にも笑顔で立ち向かい、生きることに希望をもっている「強い人」なの
です。病や障害とともにあるからこそ、姉は強い人になったのだと思います。そして、そんな姉と生きているからこそ、
私は人の強さを知ることができたのだと思います。
 今から二年半前のことです。姉はMRSA感染症になりました。大学病院に入院しましたが、日に日に病状は悪化して
いき、入院期間は六か月にも渡りました。
 そんなある日、病院を訪れた母に、医師はこんなことを告げました。
「明日、明後日がやまです。最後かもしれません。ご家族を、お呼びください。」
まるで、ドラマのワンシーンのようだった、と母は言いました。医師の言葉を聞いて、母は、声を上げて泣きくずれたそ
うです。
 当時小学六年生だった私は、その日、学校で授業を受けていました。母からの連絡を受け、担任の先生に手を引かれて、
姉の病院へ行きました。姉は様々な臓器を病み、意識を失っていました。「お姉ちゃん、死なないで。生きて。」と心か
ら願いましたが、その日は目を覚ますことはありませんでした。
 二日後、姉はハッと意識を取り戻しました。「峠は越えました」という医師の言葉に、家族みんなで胸をなで下ろしま
した。私たち家族の「生きてほしい」という願いが、そして何より姉自身の「生きたい」という願いが、病を退けたのだ
と思います。
 姉は、人の支えなしには生きられません。しかし、支えられているからこそ、感謝の気持ちと誇りをもって生きている
のだと思います。幸せそうに生きている姉を、私は誇りに思っています。
 姉の姿を見て育ち、私は医師になりたいと思うようになりました。難病と戦う人の心の支えとなれる医師になって、一
生懸命に生きる人々を励ましたいと思っています。諦めない心、周囲への感謝の心、そして、人としての力強さ。私にた
くさんのことを気づかせてくれた姉に感謝しながら、私も力強く生きていきたいです。

※原文をそのまま掲載しています

 最優秀賞の星優莉香さんは、栃木県代表として12月8日(日)「第41回少年の主張全国大会~わたしの主張2019~」(会場:国立オリンピック記念青少年総合センター)に参加します。全国大会については以下の案内をご覧ください。
全国大会の案内