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第39回栃木県少年の主張発表県大会 実施状況

開催日 平成28年9月24日(土)
会 場 栃木県総合文化センター サブホール

 今年の大会は、県内19,235名の中学生の応募がありました。県大会では、8つの地区大会で選ばれた代表16名が、180名のご来場の皆様を前に堂々と主張を発表しました。
 どの発表も、日常の体験をふまえ、さまざまな社会問題や自分の生き方を真摯に考え、力強く表現した素晴らしい発表ばかりで、多くの人々の心に深い感銘を与えました。

県大会発表者・審査結果
中学校学年 氏 名 題 名
最優秀賞 さくら市立喜連川中学校3年 髙瀬  樹 「いいね!」は、本当にいいのか
優秀賞
(発表順)
那須烏山市立烏山中学校3年 髙橋 彩希 「言葉の壁」を越えて
栃木市立大平南中学校3年 酒井 ありさ 私の祖国
宇都宮市立宝木中学校3年 田島 由那 笑顔で仲良くしましょう
奨励賞
(発表順)
白鴎大学足利中学校3年生 臼田 陽貴 笑顔がもたらす幸福
宇都宮市立豊郷中学校3年 島貫 衣利加 勇気を与える人へ
佐野市立葛生中学校3年 廣澤 由笑 私の夢
芳賀町立芳賀中学校3年 岡田 奈南 すべての人が輝く社会に
栃木市立栃木東中学校3年 初見 里菜子 言葉と私
日光市立東中学校3年 柿沼 莉瑚 わかり合うために
宇都宮市立河内中学校3年 谷田部 明優 生きることの喜び
那須町立黒田原中学校3年 出口 慎太郎 人は支え合って生きている
栃木市立栃木西中学校3年 大田和 さくら 後悔しないために
鹿沼市立北押原中学校3年 石川 和樹 違いを超えて
大田原市立黒羽中学校3年 石塚 美空 じいちゃんの笑顔のために
真岡市立真岡中学校3年 菅谷 侑香 命 ~前に進む~

(優秀賞・奨励賞は発表順)
*参加者全員に栃木県更生保護女性連盟から記念品が贈られました。

 また、大会の司会は、宇都宮市立豊郷中学校の生徒が務めました。


開会式(知事挨拶)

観客席

司会の豊郷中生徒

表彰式(講評)

最優秀賞
髙瀬 樹 さん(喜連川中)

優秀賞
髙橋 彩希 さん(烏山中)

優秀賞
酒井 ありさ さん(大平南中)

優秀賞
田島 由那 さん(宝木中)

最優秀賞

「『いいね!』は、ほんとうにいいのか」
さくら市立喜連川中学校3年 髙瀬 樹 さん

 「ただいま!」
 向かうはスマートフォン。言いたいことは山積みです。私はメールを送ります。「むかつくよね。」「分かる。」文字でのやりとり。皆、分かってくれます。優しい反応が返ってきます。持つべきものは、友だちです。すると、否定的な意見を送ってきた友だちがいました。私は、がっかりして期待外れに思います。そして、この気持ちをまた別の友だちに言いたくなるのです。
 みなさんにも、このような経験はありませんか。私たちは、親しい人と会話をするときに、どんな反応を期待しているでしょうか。
 「Aっていうアイドル、かっこいいよね。」
   「うん、そうだよね。」
 「今度、一緒に遊ぼうよ。」
 「うん、そうしよう。」
これは、教室での友だちとの会話です。内容は主に、趣味のことや好きな物のことです。私は同意してもらえるとうれしくなります。それを察するかのように、友だちはいつも調子を合わせてくれます。それが、仲がいいという証拠であるかのように。
 「今日は、いやなことがあった。あんなに怒らなくてもいいのに。」
 「そうなんだ。大変だったね。」
これは、家族との会話です。学校では言えない不満やぐち。私は一方的に話し続け、聞いてもらうだけで、すっきりします。アドバイスは求めずに、受け入れてもらうことが前提です。
 このように、私が親しい人と交わす会話は相手に同意してもらうことを期待しています。インターネットでも、盛んに「いいね」という言葉が使われているのを目にします。「いいね」という同意をたくさんもらうことで、安心を得ているかのようです。でも、その安心は本当の安心なのでしょうか。
私は、一年生の頃から、総合的な学習で演劇の練習をしています。演劇は、ただ単に台詞を言うばかりでなく、表情、間の取り方、身体の動きなど、細かいところまで役になりきる難しさがあります。ある時、笑う場面で悩んでいました。そこで、友だちに見てもらうと、
「いや、それはやめた方がいいと思う。」
はっきりと否定されてしまったのです。でも、不思議なことに少しも腹がたったり、不安になったりすることがありませんでした。むしろ、言ってもらってよかったと思えたのです。さらに、どんどん自分のだめな所は言って欲しくなりました。私も仲間たちの気になるところは、遠慮なく意見を言えます。よりよい劇を作るという共通の目的を持ち、高め合っていることが分かっているからです。自分が何を言っても、受け入れられているという安心感があるのです。教室やスマートフォンの自分とは違う自分がいます。私は、今、そんな時間が大好きです。
 「いいね」であふれる会話は、一見安心感のある優しい会話のようです。でも、繰り返していると、自分が受け入れられないということに、臆病になってしまいます。お互いに期待される反応を示すだけだと、本当の心が見えにくくなり、かえって安心感は得られないのかもしれません。肝心なのは、同意なのか否定なのかではなく、相手のことをどう思っているかなのです。相手のことを大切に思う言葉は、きちんと相手を受け入れている言葉です。だから、たとえ否定していたとしても、相手を元気づけることができるでしょう。
 これから私は、もっと自分の考えを思い切って表現したり、発言したりしてみたいと思います。自分に向けられた耳の痛い言葉も、しっかり受け止めたいと思います。時には「いいね」は得られないかもしれないけれど、心からの言葉は、本当に相手に伝わるに違いないからです。

 栃木県代表として関東甲信越静ブロック選考に臨んだ髙瀨樹さんは、ブロック代表(全国で12名)に選出され、11月13日(日)東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「第38回少年の主張全国大会 ~わたしの主張2016~」で発表し、奨励賞を受賞しました。